2019.09.07

伊賀焼 

伊賀焼(いがやき)は、三重県伊賀市周辺で作られている陶磁器です。
伊賀焼の特徴は、高温で焼かれることにより生まれる、ビードロ釉(ゆう)と呼ばれるガラス質と、赤く引き締まった、素朴で力強い肌合いです。ビードロ釉とは、高温で焼かれた陶器に振りかかる灰がガラス質となって付着したものを指し、自然に任せるのではなくどのように付着するかを考えた上で焼かれています。
伊賀焼は信楽焼(しがらきやき)とよく似ていると言われますが、信楽焼に比べて硬くて重みがあることや、「伊賀に耳あり、信楽に耳なし」と言われる通り、一対の耳と呼ばれる取っ手部分が付いているところなどが異なります。この一対の耳は、桃山時代に生まれた筒井伊賀と呼ばれる伊賀焼の特徴でもあり、この時代の伊賀焼は古伊賀とも呼ばれる、個性的な作品が多数見られることでも知られています。


杉本貞光の水指です。

伊賀焼 

戻る

ホームへ戻る